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ライフステージに応じた⾎友病のつきあい⽅暮らしのヒント(チーム医療)

監修

兵庫医科大学病院 血液内科 德川 多津子 先生

地域には医療と福祉のネットワークがあります。

高齢の血友病患者さんが抱えるさまざまな課題には、主治医や担当看護師の他、院内・院外を問わず多職種が関わります。血友病患者さんを担当した経験がある人が見つかればよいですが、経験がない人が担当になったとしても、主治医と連携して積極的に情報を発信すれば、きっと頼りになるサポーターになってく れるはずです。

中高年の血友病患者さんが抱える課題と関わる職種

中高年の血友病患者さんが抱える課題と関わる職種

参考)みんなに役立つ血友病の基礎と臨床 改訂3版(医薬ジャーナル社)

他科や別の医療機関を利用するとき
  • 受診先を主治医に紹介してもらったり、紹介状を書いてもらう
    まずは、現在の身体の状態やこれまでの血友病治療経過について、主治医から正しく伝えてもらうことが大切です。
  • 血友病の医療費助成制度を利用できるか確認する
    血友病やHIV 感染症に関する治療に対しては、医療費助成制度が適応されます。主治医のいる病院と違う病院の場合、血友病の医療費助成制度に詳しくないこともありますので、適応可能かどうか事前に主治医やソーシャルワーカーに確認しておきましょう。

不安や気分の落ち込みを感じることが多くなってきていませんか?

主治医、臨床心理士のイメージ関節症や感染症のことだけでなく、年齢とともに体調や精神面の変化を感じることが多くなっていませんか?誰しも不安や気分の落ち込みを多かれ少なかれ感じるものですが、特に血友病患者さんでは、関節症による慢性的な痛みや出血への不安などで、よりそれが増強されることもあるかもしれません。もし、不安や心配で頭がいっぱいになったり、夜眠れないようなことが続くようであれば、一度主治医や臨床心理士などに相談してみてください。ひとりで抱えこまず、まずは「話してみる」ことが大事です。