日常生活について

日常生活での注意

監修

国立病院機構大阪医療センター 
感染症内科 医長 西田 恭治 先生
Q
日常生活では、どのような点に注意すれば良いですか?
A
ちょっとの工夫で、出血の危険性を減らすことができます。
転んだときの衝撃を減らす、関節にかかるダメージを減らすなどの工夫や、虫歯予防を徹底することによって、出血の頻度や危険性を減らすことができます。
また、情報収集のための患者会や親の会への参加は、大変有用と思われます。

家の中でできる工夫

自宅の床がフローリングの場合は、ウレタン製のクッションマットやカーペットを敷くと出血を少なくする効果があります。また、テーブルやたんすなどの家具の角にスポンジを貼って保護することも有用です。

角をスポンジで保護する ウレタンのマットやウォールマットを活用
角をスポンジで保護する ウレタンのマットやウォールマットを活用

外出時は靴選びが大切

スニーカー 関節障害では、ヒールクッションを中敷きに靴はなるべく軽く、かかとのクッション性が良いものを履きましょう。かかとの衝撃を吸収してくれるスニーカーは特にお勧めです。

学校の上履きのように周りの生徒と異なるものが使用できない場合や、足首やひざの関節障害がある場合は、ヒールクッションや中敷きを活用すると良いでしょう。

スニーカー 関節障害では、ヒールクッションを中敷きに

歯みがきの徹底

歯ぐきからの出血で最も多いのは、歯肉炎や歯周炎などの「歯周病」による出血です。歯肉に炎症があると、歯ブラシを当てただけで簡単に出血してしまいます。

また、虫歯が進行して歯肉に炎症を引き起こすと、固いものを食べただけでも出血することがあります。

これらの出血リスクを避けるためにも、歯周病や虫歯を予防する「歯みがき」がとても大切になります。

歯みがきの徹底
歯みがきの徹底

歯みがきで気をつけたいこと

  • ・フッ素入り歯みがき粉で虫歯を予防する
  • ・規則正しく食事をとり、ダラダラ食べさせない
  • ・少なくとも1日2回は歯をみがいて歯垢を取り除く
  • ・デンタルフロス(糸ようじ)や歯間ブラシを活用する
  • ・定期的(最低6ヵ月ごと)に歯科検診を受ける
参考)はじめての血友病診療実践マニュアル(診断と治療社)

特に、以下の場所は虫歯ができやすいため、念入りにみがきましょう。

歯と歯肉の間 歯と歯の間 噛み合わせの部分奥歯の奥 治療中の歯 歯並びが悪くなった場所
歯と歯肉の間 歯と歯の間 噛み合わせの部分奥歯の奥 治療中の歯 歯並びが悪くなった場所

血友病の患者会・親の会

図 血友病患者さんとそのご家族が中心となり、病気に関する正しい情報の共有や精神的支援などを目的に活動しているサポートグループです。会員同士の親睦をはかるイベントや勉強会なども行われており、患者さん同士で相談や悩みを共有することもできます。

興味のある方は、主治医や看護師に相談してみましょう。

また、一般社団法人ヘモフィリア友の会全国ネットワークのサイト「ヘモフィリアねっと」(http://hemophilia-japan.org/)で、地区会の存在を知ることができます。しかし、地区会を経なくても直接に一般社団法人ヘモフィリア友の会全国ネットワークに参加することも可能です。

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